今回は大阪と奈良の国境にある地すべりとの共生と闘いの歴史を刻む亀の瀬と、古代に都の西を司る国家的な風の神として祀られた龍田大社を8名で歩きました。
JR河内堅上駅をスタートして最初は亀の瀬の名前のもととなった亀岩を見学。確かに大きな岩から亀の頭が出ていました。
そして亀の瀬地すべり資料室へ。大和川河川事務所の職員さんから地すべりのメカニズム、被害の実態、地すべり対策の説明を受けた後、水抜きトンネルを見学。集水井からは地下水がしたたり落ちてくる様はまさに地すべり対人間の戦いを目の当たりにすることができました。
続いて昭和7年の地すべり時に崩壊したものの奇跡的に残った旧関西本線のトンネル跡を見学。明治の職人たちのきめ細やか仕事振りがわかるレンガ組みや蒸気機関車の煙のすすがそのまま残された天井部など、往時を偲ばせる貴重なひと時になりました。
5月を思わせる暖かな日差しの下でのお弁当タイムの後は、峠八幡神社や龍田古道を経て風の神様、龍田大社へ。柱に巻かれた登り龍のしめ縄が印象的な本殿を参拝したのち帰途へ。
もちろんお茶会を外すことはありません。パラディのカフェで楽しいおしゃべりで締めくくり。春到来を実感し、自然に立ち向かう人間の力強さに感動した歩こう会も無事終了。みなさまお疲れさまでした。